好き嫌いがあるのは普通
利用者や家族に対してそう思わないようにしていても好き嫌いがあり、自分はケアマネとして失格ではないかと悩んでしまいストレスを感じてしまうのはよくあるだ。
そもそもケアマネあるあるの代表的なものでどんなにベテランでも同じようなことは感じており、これをダメとしてしまえば誰もこの仕事ができなくなってしまうだろう。要するに自己覚知で、自分の好き、嫌いという感情やどんな感情を抱くかという傾向、それらを認識とした上で援助に影響を与えないように注意していくだけだ。
逆に好き嫌いが意識できていない場合は無意識のうちに自分が嫌だと感じる人を排除してしまう可能性がある。そのため、感情を認識している人は自分の気持ちをわかっているのでそう心配することではないと言えるだろう。
プロの援助者である限りは相手を選ぶことができないので、援助の質に差異がないようにして対処することが大切だ。その際、自分の感情や行動を監視するメタポジションの自分を頭の上におくというのもよくある話だろう。いわゆる天使と悪魔がいて自分にささやくみたいなものだが、メタポジションの自分に思考や感情をチェックさせながら客観的に判断していくことが大切になる。
また、面接技術のスキルアップはもちろんですが、自ら申し出ての担当交代もひとつの手だろう。責任感からか援助関係が破綻していては、担当を続けることでどちらにとっても最悪な結末を迎えかねない。担当を利用者側から替えられるとダメージも大きくストレスや自信の喪失にもつながるので管理機能がきちんと働いての交代はいい方向に向かうだろう。事業所に頼れないときはマッチングが得意な地域包括センターに頼るのもひとつの手だ。